1分で読む「アラベッラ」

破産してしまったヴァルトナー伯爵は、老齢だが大金持ちの友人マンドリカに娘アラベッラを嫁がせようと写真を送る。
しかし、すでに亡くなったマンドリカの代わりに、彼の甥が大金を持って現れる。
送られてきた写真のアラベッラに一目ぼれし、結婚を申し込みに来たのだ。

一方、アラベッラの妹ズデンカは男として育てられていた。
ズデンカは士官マッテオを愛していたが、彼はアレベッラに求婚している。

舞踏会会場でマドリンカと引き合わされたアラベッラは、彼に胸をときめかせる。
マドリンカは結婚に承諾してくれるのなら、自分の部屋の戸口に水を一杯届けてほしいという。
この様子を目にしてしまったマッテオは絶望するが、ズデンカはアラベッラの寝室の鍵と偽って自分の寝室の鍵を渡す。

家にもどったアラベッラは、ズデンカの部屋から出てきたマッテオにばったり会ってしまう。
マッテオは、さっきまで寝室で一緒に居たはずのアラベッラに出会い驚愕する。
そこにマドリンカも現れたため、騒ぎは大きくなりついに決闘になりかかったところへ、ズデンカが現れ、事の顛末を話す。

アラベッラは、献身的な愛を与えた妹に許しを請い、マドリンカがズデンカとマッテオの仲を認めるようにヴァルトナー伯爵に願い出る。
アラベッラはマドリンカの愛にこたえるため、彼の部屋の戸口に一杯の水を置く。


■データバンク

   原題:Arabella
   作曲者:R.シュトラウス
   台本:ホフマンスタール
   初演:1733年7月  ドレスデン国立劇場


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