おキレの角は
宮沢賢治が書いた「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」は、空想の世界を描く不思議なお話です。
このお話の中に出てくるいくつかの詩の中から、「おキレの角(つの)は」に曲をつけました。
賢治特有の言葉遊びやオノマトペを、歌いながら楽しんで頂けたら幸いです。
中学生の女声合唱を対象に作曲したのですが、アマチュアで男声三重唱を楽しむグループの方から、この曲を歌ったという嬉しいご報告をいただきました。間奏を飛ばして、アカペラで楽しんでくださったそうです。
歌ってくださる方の状況に合わせて、カスタマイズして楽しんでいただけるのが嬉しいです。
「おキレの角(つの)は」 宮沢賢治:詩
おキレの角は カンカンカン
ばけもの麦は ベランベランベラン
ひばり、チッチクチッチクチー
フォークのひかりは サンサンサン。
おキレの角は ケンケンケン
ばけもの麦は ザランザララ
とんび トーロロトーロロトー
鎌のひかりは シンシンシン。
おキレの角は クンクンクン
ばけもの麦は ザック、ザック、ザ
からすカーララ、カーララ、カー
唐箕(とうみ)のうなりは フウララフウ。
原作を読みたい方はこちら
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